「“生体電気” 電気仕掛けのココロとカラダ」

■NHK-BS 初回放送日: 2023年7月3日

私たちのカラダを行き交う微弱な「生体電気」。
生体電気のおかげで、私たちの心や思考が生まれているのだ。
生体電気は、細胞で “発電” され、脳、筋肉、心臓だけでなく
ヒト誕生の瞬間、受精にも深くかかわっている。
生命の根幹「生体電気」。
その仕掛けから生まれたヒトの不思議を妄想する。
私達は、生体電気について日頃から意識することはほとんどありませんが、
生命の根幹であり、最も重要なものです。
老化・病気の予防や改善にも大きく影響します。

「生体電気」を理解するための2つのキーワードがあります。

①「細胞の発電」
生体電気は細胞が自ら発電して生み出されます。
全細胞の発電が繋がったものが生体電気です。

②「細胞間のインターネット」
全身37兆個の細胞は生体電気によって24時間緻密な情報交換を行っています。
思考、呼吸、筋肉の動き、傷の治癒も生体電気による情報交換の結果です。
これを「細胞間のインターネット」と呼び、最先端科学でも研究されています。

「身体」だけでなく、「心、意識」も細胞の発電により誕生し、生体電気が生み出す「細胞間のインターネット」によって維持されています。
生体電気がなければ生命は存在しません。日々の体調や精神的な状態にも細胞の発電による生体電気量が大きく関与しています。生体電気量が減ると細胞間のインターネット機能が落ちて老化し、急激に落ちる部位は病気になり、全身の生体電気がなくなると死に至ります。
生体電気は細胞自らが作り出すものであり、一時的に電気を与える治療は効果が限られ、逆に細胞の本来の機能を弱めることもあります。
全ては生体電気の始まりである「細胞の発電」が重要です。